Project
開発事業プロジェクト

メッセージ
行政や地域とも協調し、
人々や街に彩りと賑わいのあるシーンを生み出した
クレ・ドゥ・レーブのプロジェクト事例を紹介します。

「THE SORAKUEN」

Ⅰ. 100年の歴史ある名勝地「相楽園」が舞台

Ⅰ. 100年の歴史ある名勝地
 「相楽園」が舞台

 「相楽園」は元神戸市長の生家に端を発し、重要文化財も有する広大な日本庭園。その一角に佇む「相楽園会館」(現THE SORAKUEN)は神戸市の庁舎として数々のレセプションが行われてきたが、近年は建物の規模や立地を活かした活用という意味では低利用化していた。

 そのポテンシャルに当社が目を付けたのは、十数年前のこと。以来、神戸市に対し、民間活力による有効活用を提案し続けてきた結果、晴れてコンペの日を迎えた。

相楽園
相楽園

Ⅱ.「伝統」をいかしつつ「革新」を断行

相楽園改修前/門

 中国の古書『易経』の一節にある「和悦相楽(わしてよろこびあいたのしむ)」からとって名付けられた「相楽園」。コンペにおける必要最低条件は、相楽園への来訪者や近隣の人々が気軽に憩うことができる施設であること。そうしたお題を踏まえ、我々が挑んだ開発コンセプトは「超コンプレックスな神戸の迎賓館」として地域に貢献すること。

 歴史に裏付けられた建物の気品と格調を残しつつ、事業としての中核であるウェディング施設として、また海外からのVIPにも喜ばれるレセプション施設として、さらに来園者や近隣の人々が気軽に利用できるカフェとして、そしてそれらを紡ぐ重要コンテンツである「食」を提供するレストランとしても成立する機能とデザイン、そして最も大切な運営力。

 それらを実現するためには、一般的な常識に逆行することもメリットとして受け入れる必要があった。例えば、ウェディングにおいて勝ち組の方程式である専用のチャペルを敢えて造らず、「貸切」を謳うことも放棄した。その代わりに神社などでの外部挙式もウェルカムとし、館内では庭園を一望する屋外テラスと、旧ハッサム邸を臨む屋内スペースの両方から選べる挙式スペースを設け、またソフト面でも「持ち込み無料」など自由度の高さと、利便性の高いホテルのような機能を売りにした。

コンペには接戦の末、勝利を収めることができた。

相楽園改修前/門

Ⅲ.「KOBE GATHERING」という新たな挑戦

Ⅲ.「KOBE GATHERING」という
  新たな挑戦

 そして、OPEN後も「革新」は続いている。真の“神戸の迎賓館”を目指して、「KOBE GATHERING」という取組みを開始した。
「GATHERING」とは、世界各国で人気を集めている最旬パーティースタイルで、かしこまらず気軽においしい時間をカジュアルに共有できること。

港町・神戸の多様な文化を、世代や国籍を超えて相楽(あいたの)しめるように。そして近隣の方々からも必要とされるコミュニティとなるよう、目利きされた兵庫・神戸の商品を提供し、神戸を切り口に多様な文化を楽しめるイベントを開催する等している。
神戸の地域愛を育み、文化が交流し発信していく拠点として、「THE SORAKUEN」がその歩みを止めることはない。

相楽園パーラー
相楽園パーラー
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