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再開発が進む神戸の港エリアで、
観光と交流の価値を高める
															 
													
PROJECT OVERVIEW
港町・神戸の象徴ともいえるウォーターフロントエリア。メリケンパークやハーバーランドを中心に、長年市民や観光客に親しまれてきました。近年、神戸市が推進するこのエリアの再開発・活性化において、私たちはポートタワーや海洋博物館など神戸を代表するランドマーク内のレストラン・カフェやウェディング・イベントサービスを通じてその一翼を担っています。これまでの歩みや事業に込めた想い、そして新たに誕生した大型アリーナへの関わりを含めて、これから目指す未来について紹介していきます。
クレ・ドゥ・レーブが神戸ウォーターフロントに関わるようになったきっかけは、神戸ポートタワーにおけるエレベーターオペレーション依頼でした。結婚式やレストラン運営などで培ってきたホスピタリティを評価いただき、弊社がこの業務を担うことになりました。
わずか二基のエレベーター業務とはいえ、ポートタワーは多くの観光客が訪れる“神戸のシンボル”。人々をお迎えする“顔”として、私たちは「プラスワン」をテーマに、少しずつでもお客様のために出来ること、喜んでいただけることを積み重ねていきました。

そうした取り組みも評価され、ベイエリアへの関わりが広がっていきます。別のご縁で、神戸海洋博物館内でレストランやウェディングを行う「オーシャンプレイス」の運営を引き継ぐことになりました。それまでの事業者による運営継続が難しくなった中、コロナ収束後このエリアには十分なポテンシャルがあると判断し、弊社が運営に踏み切りました。
また、神戸ポートタワーが耐震工事などにより2年以上のリニューアル休館に入るという局面において、神戸観光局より全体の運営を半年間受託することに。長期間にわたり赤いタワーが神戸港の景色から消えることは、神戸市民をはじめ多くの方々に衝撃的なニュースでしたが、ポートタワーへの感謝と再生後の期待を込めた100日間イベントを周辺事業者とともに行い、リニューアルへ無事送り出しました。



そして2024年春、神戸ポートタワーが待望のリニューアルを果たします。私たちは、神戸市によるコンペの結果、低層3階・4階のレストラン・カフェ運営を担うことになりました。
神戸市はメリケンパーク周辺の活性化に注力しており、ポートタワーを「地域で愛され、世界に認知される神戸のランドマークへ」をテーマにリニューアルすることが決まっていたので、「これは、地域と次世代をテーマにする弊社がぜひ取り組みたい」という想いをもって応募に至りました。ウォーターフロントエリアでの実績に加え、北野のソラ神戸や相楽園内のTHE SORAKUEN運営を通して神戸市から信頼を積み重ねてきたことも、当選につながった要因と考えています。
出店する「PORT TERRACE」のテーマには、『OLD∞NEW』を掲げました。外観は大きく変わらず、リニューアル前の面影を残すポートタワーには、神戸市民にとっての「郷愁」があると考えています。それは休館前に寄せられた多くの方々からのメッセージでも感じており、そうした懐かしさを大切にしつつも、そこに今の時代の感性やおしゃれさを加えたい。そうした想いを込めて、懐かしさと新しさが共存するエモーショナルな場所を目指しました。

それは空間作りとともに、提供するメニューでも大切にしています。料理のテーマを「レトロ洋食」として、ハンバーグやエビフライ、カツレツなど子供の頃から大好きな洋食メニューを、兵庫県食材をふんだんに使って考案しました。
また景色を含めてポートタワーで過ごす時間や体験も、ここならではの価値を届けたいと考えています。例えば、開放的なテラスで神戸港花火を鑑賞しながらのビアガーデンなど、季節ごとに新たな楽しみ方を生み出している他、ポートタワーのペーパークラフトを作る地元メーカーとともに、子供も参加できるワークショップを行い、新たなポートタワーファン作りにも取り組んでいます。


神戸という都市の魅力を国内外へ広げる上で、重要なカギとなるのがMICE(国際会議や企業イベントなど)の誘致です。国際会議の開催都市として兵庫県は日本全国でも上位に位置している状況にありながら、イベント・パーティーを行えるユニークベニューは限られています。私たちは、観光やレジャーにとどまらず、「ビジネスの場」としての神戸の可能性にも注目し、“神戸らしさ”を体感できる会場におけるシーン作りや演出提案を通じて、MICE誘致にも積極的に取り組んでいます。相楽園の日本庭園を使ったTHE SORAKUENでの実績も活かし、「神戸らしい場所でパーティーをしたい」というニーズに応えられるよう、オーシャンプレイスなどウォーターフロントならでのMICEを、観光局や旅行エージェントとも連携しながらご提案しています。

2025年春、海に囲まれた水辺のアリーナとしてオープンした「GLION ARENA KOBE」。そのVIPエリア「KOBE270°Club」において、私たちは料理提供と運営の一部サポートを担っています。VIPエリア「KOBE270°Club」は個室200名・ラウンジ200名収容と約400名の大人数が対象となりますが、調理済みのものを運ぶのではなく、「Freshly Made」をテーマに地元食材を中心に使い、現地で調理し出来立てを提供することにこだわっています。さらに、対戦相手の地域食材を使った限定メニューなど、イベント毎にオリジナリティある提案を行っています。
今後は、神戸空港の国際線就航によるインバウンドの増加も見据え、外国語対応やハラール・ベジタリアン対応など体制を強化していく方針で、ウェディング事業で培ってきた「一組一組に寄り添う」ホスピタリティを活かし、GLION ARENA KOBEのVIPエリア「KOBE270°Club」においても、そのクオリティを高めていきたいと考えています。
「GLION ARENA KOBE」についてはこちらをご覧ください。
神戸ウォーターフロントの魅力向上につながるよう、今後チャレンジしていきたいことは数多くあります。例えば、メリケンパーク全体やポートタワーを使った大規模パーティーや、アリーナへも回遊するイベントなど、想像するだけで胸が高まるようなコトも実現できるように。
また、新港第2突堤に広がる「TOTTEI(トッテイ)」やポートタワーなど神戸のシンボリックな場所において、神戸食材の魅力を発信するイベントを生産者や料理人とともに出来ればと考えています。

私たちは神戸に本社を構え、社長から現場担当者まで顔の見える存在として、今後さらに行政や企業、地元の方々に「相談するならクレ・ドゥ・レーブ」と思ってもらえるような存在でありたい。そのためにも、決まったスキームやパターンにとらわれるのではなく、企画段階からともに創り上げるパートナーとして、プロデュース力やホスピタリティを活かし、より豊かな体験をウォーターフロントエリアに生み出していきます。
そして、エリアの未来に貢献していきたいと考えています。
TALK MEMBERS

村井 宏輔
代表取締役社長行政や企業との豊富なビジネス経験をもとに、神戸ウォーターフロントにおいても各プロジェクトに参画。各事業責任者とともに構想・企画・運営を推進。

田中 毅
料飲事業部 部長ポートタワーや海洋博物館など神戸を代表するランドマーク内のレストラン・カフェに携わるとともに、地域や企業との連携を通じ、MICE誘致や多様なプロジェクトを推進してきた。

田嶋 琢磨
シーンプロダクション事業部 部長GLION ARENA KOBEのVIPエリアなど新規事業の立ち上げを担い、スポーツ・エンタメ領域におけるホスピタリティ展開を牽引。施設運営とサービス開発の実行責任者を務める。
																			 
																	
																			 
																	
																			